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相続はじめて物語 2015

相続が身近になった日

family2015年4月、父が他界した・・・

父は大学を卒業後、地元名古屋の企業に就職し、サラリーマンとして普通に生活してきた。

母と、私、そして弟の4人家族を支えてきた。

一国一城の主として、一戸建ての家も買った。

毎年、海外旅行に行けるほどではなかったが家族そろって旅行に行ったり、家族一人に1台の車があったり名古屋ではごくごく平均的な世帯だと思う。

毎朝6時に起き、8時に家を出て、夕方7時には家に戻ってくる父を母はいつも嬉しそうに見ていたものだ。

そんな父が、73歳で他界した・・・。

父が他界してから、葬儀、納骨、役所への届け出、遺品の整理等に忙殺される日々が続いたある日、ふと、遺産相続が頭をよぎった。

忙しさのあまり完全に失念していたのだ。

そういえば、生前父と遺産相続に関しては何も話をしていなかった。

しかし、家族仲は非常に良く相続についてもめる事はないと思えた。

事実、弟に話を聞いてみたら、

「財産なんて貰えるほどないから、期待していない。」

そんなそっけない返事だった。

ま~、我が家にはそんなにたいした財産は残っていないだろうから、相続税もかからないだろうと思い、

軽い気持ちで会社の先輩が独立して立ち上げた行政書士事務所に相続について相談に行くことにした。

先輩の事務所で、相続について相談をすると難しい言葉がたくさん出てきたが、一つ一つ解説してくれて助かった。

仕事以外でこんなに頭を使うのは、どれくらいぶりだろう。

そして、自分たちが相続することになる財産について話がおよんだ時、想像を絶する事態がわかったのだった。

相続税を身近な問題に変えた大改正

何と、2015年1月以降に相続が発生すると、今まで相続税がかからなかった人にも相続税がかかる可能性が出てくる!というのだ。

詳しい話はそっちにおいておき、私は兎に角、自分たちに相続税がかかるかすぐに知りたくなった。

事前に自分たちが相続する財産の内訳は調べていた。

土地、建物、預金、有価証券、車・・・結構あったものだと改めて思ったほどだった。

その額、総額8,000万円

死亡保険金がこれにプラス1,500万。

dentaku

はたして相続税はいくらかかるのか・・・

先輩が電卓をたたく。

カタカタ、カタカタ

そこでいったん先輩の手が止まった。

先輩「お父様とご一緒に住んでいた人は何人?」

私「死んだ父と、母、私、妻、息子、娘です」

そして再び先輩の手が動き、ついに相続税がいくらかかるのか分かった。

zeikin

まさかと、思った。

何故、ソンナニかかるのか??!理解できずに呆然としていると、先輩が説明をしてくれた。

大改正の中身

もともと相続税がかかる人は、相続する人の約4%位だそうだ。

しかし、名古屋は全国的に見ても相続税を払う人が多い土地柄ということらしい。

そして、先輩の事務所に相談に来る人の3割位の人が相続税を払うことになるそうだ。

「ちなみに」と、先輩は相続税法が改正される前の金額を教えてくれた。

何と改正前は、0だった。

全くかからないだろうと思って相談に来たが、払うことになろうとは驚いた。

しかも、改正前は払う必要がない税金だったなんて・・・

私が「将に増税ですね」とつぶやくと、先輩は小さくうなずいた。

先輩の話をまとめると、次の様に改正されるということらしい。

1.基礎控除額の引き下げ

改正前

5,000万円 + 1,000万円 × 相続人数

改正後

3,000万円 + 600万円 × 相続人数

2.相続税率の見直し

改正前

課税額 税率 控除額
1000万円 以下 10%
3000万円 以下 15% 50万円
5000万円 以下 20% 200万円
一億円 以下 30% 700万円
三億円 以下 40% 1,700万円
三億円 以上 50% 4,700万円

改正後

課税額 税率 控除額
1000万円 以下 10%
3000万円 以下 15% 50万円
5000万円 以下 20% 200万円
一億円 以下 30% 700万円
二億円 以下 40% 1,700万円
三億円 以上 45% 2,700万円
六億円 以下 50% 4,200万円
六億円 以上 55% 4,700万円

3.死亡保険金非課税対象者を絞り込み

改正前

「500万円×相続人」を受取額から控除

改正後

未成年・障害者及び生計一の相続人=500万円×人数

4.未成年者及び障害者の税控除の増額

・未成年者の方が相続された場合の控除

= 20歳まで1年あたり 6万円 ⇒ 改正後 10万円

・障害者の方が相続された場合の控除

3級・4級障害者:85歳まで1年あたり 6万円  ⇒ 改正後 10万円

1級・2級障害者:85歳まで1年あたり 12万円 ⇒ 改正後 20万円

相続は身近な問題だった

う~~~ん。相続税法が変わったことはよく理解できた。

私の場合、8,000万円の財産の課税対象金額は、

8,000万円 - ( 基礎控除 3,000万円 + 600万円 × 相続人数 3 ) = 3,200万円

1,500万円の保険金の課税対象金額は、

1,500万円 - ( 500万円 × 生計が同じ相続人 2) = 500万円

合計した3,700万円が課税対象になる。

3,700万円は上記の表より税率20%、控除額200万円。

3,700万円 × 20% - 控除額 200万円 = 540万円が相続税総額になるというわけだ。

この金額を母、私、弟の3人で相続した財産に応じて案分すれば、一人あたりの相続税額が決まる。

しかし、相続とはこれほど身近にあった問題だとは今回のことでよくわかった。

私は相談に乗ってくれた先輩に感謝の言葉を残し、家路についた。

昨日まで関係ないと思っていたことが、いきなり身近な問題になった日だった。

兎に角、先輩に相談出来てよかった。

それにしても、これから相続税の申告や財産分与、やるべきことはまだまだたくさんある。

まだまだ、忙しさは続きそうだ・・・。

kojima2最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この相続税法改正により、2015年1月以降相続が発生するとこれまで相続税とは関係なかった人まで相続税を支払う可能性が出てきます。相続はある日突然起起こりうる非常に身近な問題でありながら、じっくりと考える機会が少ない事案だと思います。

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